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2009/10/21

太陽の下でうつがない。 黃騰輝の油彩画アート (徐恩存、中国アートエディター 北京)



太陽の光をたくさん浴びている命は、世界で最も生き生きとした詩的な画像です。画家の黃騰輝氏の中にある世界は、太陽の光で生命力を溢れます。それぞれのストロークに複数の色があるタッチで描いたのは田舎、海岸、実物ですが、“太陽の光”の中でキラキラと輝いている命が心にぐっときます。美しさと生命のダイナミズムに溢れているここでは、うつがありません。

身近な自然や美しい風景を見て、心の中に沸きあがってきたものを描きます。これは言葉では言い表せないほど、“太陽の光”の中での生命への称賛でしょう。黃騰輝氏の作品は真実そのものを強調します。ありのままの印象を素直に描くから、すべてを表しているだけでも、純粋で自然なエネルギーがいっぱいです。

黃騰輝氏の絵画言葉においての基本的要素は点と線です。直感を大切にしつつ、素直な目と心で感覚を駆使して物事をみつめて描きます。理性を捨てて感覚のままに生きていきます。目に見る物事のすべてを目に見えない記号に統合転化し、率直な感覚で生命を謳歌します。

心から感動するのは穏やかな雰囲気と人間性の素晴らしさです。自然の息吹を感じながら黃騰輝氏の作品を見ていると、ロマンチックな詩や、むじゃきで飾らずに心の中のありのままを言行にあらわすことがわかります。表象より大切にしていただきたいのは生まれつきの性質です。細かいことより大切にしていただきたいのは存在することの意味です。極シンプルなストロークや色で構成した静物画だけでも、目に飛び込んでくるその豊かさ、明るさに驚き、見る者にエネルギーを与える作品ばかりでした。個性と精神をもとにした黃騰輝氏の創作は、テーマや伝統的な様式、道具、技法にこだわらず、自由に特有な自己表現をします。太陽の下で浴びている命は、自然と一緒、生命と一緒、アートと一緒になっています。

“深遠なる知的の世界へ”。哲学では通常この姿勢をとり、事柄の錯綜した次元を表現することができます。が、黃騰輝氏の作品においては随分気軽な筆調や、純粋な色を使用しました。飾ったりつくろったりしないで、率直に単純で原始的な生命を描きます。3次元ユークリッド空間を超え、平面によりアートの本質を構成しました。彼は孤高のうちに先行して現代アートの地平に立ち、時間という要素を考慮せずに絵を描きます。ですので、画面に残っているのは“モノ”と“モノ”とのつながりしかありません。平面的に見えながら、実はローズアートの空間や輝いた雰囲気をかもし出して、見る者はその画面の中に意識を浮遊させることができます。《墾丁ローズガーデン》、《ピンクローズ》、《愛情のこもったローズ》、《三つ目のローズ》、《ローズガーデン》、《ローズダンシング》、《ローズの夜》などはこういうような作品です。

時間的要素が消えたから、すべては空間の中で距離や角度の数学関係に変換させました。画家の目から見たのは1次元空間の制約や束縛ではなく、それぞれの素材に合わせ、異なる手法で“モノ”と“モノ”とのつながりです。ある物事の共通する部分を抜き出して把握しながら、“真実性がない原則”のもとでアーティスト自身と世界のつながりを探し、アートクリエーションの角度や、原点、視野を確立するものです。黄氏の作品においては、強い精神力をローズテーマで表現しますが、その背後に隠されている“日差し”は目に見えないツバサです。どこにも太陽の光がありますが、常に事柄への感覚がひっそりと寄り添っているような表現です。

芸術とはあくまでも架空で何かを追求している過程で生じた想像力と精神の表現です。黄氏はこの世界、この世界のすべて、そして同じ種類の人間を愛しています。表現主義的な要素を加えた手法により、オブジェクトの形から生命力溢れているリズムを、色からハーモニーを奏でさせる表現法らしいです。派手な色使いながら、絵全体から暖かい詩と穏やかさが感じられます。

黄氏の油彩画は特定の範囲やスタイルに属していません。生命に対する意識や心のイメージです。限られている画面で、自分がやりたいことをやるのは黄氏の目標です。自分の心が調和の響きであれば、現実と美しいハーモニーとなると、黄氏はこう信じていながら人生の答えを探して続けます。

黃騰輝氏のローズシリーズ作品を見れば、“太陽の下でうつがない”と、我々は思い込みます。彼は優美で、エレガントの筆致で、率直に描きます。時々貴族の雰囲気をかもし出し、王者の風格を漂わせます。黄氏は私たちが思ったよりもっと平和で、穏やかで自分の愛した世界を追求しているでしょう。黄氏の世界で、物事のすべては自然や太陽の光に戻り、単純な直感で素朴に生きています。ここでは暗闇がありません。ここではうつがありません。黄氏は彼の作品で、全人類の善悪の見境がない美しさや素晴らしい生活を祈っています。

黃騰輝氏の油彩画アートにおいて、“ローズ”は人間性のシンボルとして非常に大切な存在なのです。永遠よりも長く詩の素晴らしさを吟味し、自己実現と真・善・美追求という側面は忘れてはいけません。心の明るさ、博愛の精神、素朴の素晴らしさを表した黄氏の作品は、芸術ならではの最大の充実度をアピールしました。最高のアートともいえるでしょうか。



陽光下的生命沒有憂鬱 黃騰輝的油畫藝術 (徐恩存 中國美術總編輯 北京)←上一篇 │首頁│ 下一篇→第三朵玫瑰和赫曼赫塞 文:黃騰輝
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